マーケティング 伊藤 有紀恵ITO YUKIE

私がマーケティングの世界に興味を持ったきっかけは前職での経験でした。フォトスタジオのヘアメイクとして働いていた私は、スタジオ運営のアシスタント業務として動画編集やSNS運用も任されるようになり、本格的にマーケターとして歩み始めたんです。この経験を違う業界でも生かしてみたいと考えていたときに、動画クリエイターを募集するハウジング重兵衛の求人情報を知りました。ちょうどハウジング重兵衛がマーケティング部を創設しようとしていたタイミングでした。自分がどこまで立ち上げを担えるのか試してみたいと、ゼロからのスタートに大きな魅力を感じたことを覚えています。

とはいえ、それまで建築業界やリフォーム業界のことをまったく知らなかった私にとっては、未経験の分野に飛び込む不安もありました。でも職場体験に参加して見ると、ハウジング重兵衛には前職でホテル勤務をしていたり音楽制作をしていたりと、異業種出身で活躍している人がたくさんいたんですよね。この事実に勇気づけられ、私は転職を決意しました。

地域のお客さまと直接つながるハウジング重兵衛の集客は、折り込みチラシに支えられています。入社後の私はいきなり、この重要なチラシ制作に企画段階から携わることになりました。同業他社の事例を研究したり、他部署のメンバーに相談したりしながら試行錯誤して、企画内容を社長に直接提案。社長はそのアイデアに「いいじゃん！」とGOサインを出してくれました。正直なところ、最初のうちは従来のチラシデザインを引き継ぐものだとばかり思っていたので、転職1年目からの裁量の大きさに驚きましたね。

初めて私が手がけたのは、リフォーム相談会イベントを告知するチラシでした。折り込み広告として出稿する地域や枚数を決め、いよいよ配布へ。それからはチラシを見ていただいたお客さまからのお問い合わせ数や、イベントへのご来場数などを追いかけ、イベント実施後には現地でお客さまに応対した営業さんからも詳しくフィードバックをもらいました。自分が企画した広告メッセージはどこまで伝わったのか。どのようにお客さまの心を動かしたのか。その結果を検証しながら次の企画につなげ、社長からまた「いいじゃん！」と言ってもらえることで、マーケティングの奥深さや面白みをどんどん感じるようになっていきました。

マーケターは自分1人だけで仕事ができるわけではありません。社内でオープンにコミュニケーションを取り、お客さまの反応をつかむことが大切。だから、他部署とも率直に話ができるハウジング重兵衛の風土には本当に助けられています。以前の職場では派閥があったり、陰で誰かへの不満や愚痴を口にする人がいたりしましたが、ハウジング重兵衛ではそうした場面を見かけることがまったくありません。これは社長がよく口にする「素直・謙虚・感謝」の考え方が浸透しているからだと思います。相手のためを思って率直に指摘しても、絶対に悪い関係にはならないという確信があるんです。

私自身、疑問に感じたことはどんどん口にしてしまうタイプなので、先輩に真正面から意見することもあります。そんな言葉も先輩たちはしっかり受け止め、話し合ってくれるんですよね。社長や上司、先輩は、ふとしたタイミングで「最近調子はどう？」「何か相談したいことはある？」と声をかけてくれるので、どんなことも遠慮なく話せてしまうんです（笑）。自分の中だけに思いを留めていたら、うまく消化できずに不満や愚痴につながってしまうかも。もしかすると以前の職場では、そうした状態が続いてしまっていたのかもしれませんね。

折り込みチラシの企画・制作業務に加えて、最近ではウェブ集客を強化するためにハウジング重兵衛公式SNSアカウントや動画配信アカウントの運用にも力を入れています。こうした業務内容については「マーケティングや広報の仕事ってキラキラしていて楽しそう！」と思う人も多いかもしれません。しかし現実には地道で地味な積み重ねの連続。同業他社も同じように力を入れている中で、いきなりハウジング重兵衛だけがバズるなんてことはありません。同じ条件で企画しても月によって数字は変わるし、方向性に悩むこともあります。

それでも私は、発信するコンテンツや企画を練るのが大好きです。今考えているのは、ハウジング重兵衛ならではの「想い」を伝えていくこと。他社はリフォーム施工事例などの実績を掲載することが多いのですが、私たちはここで働くみんながどんなことを大切にしているのか、どんなふうに頑張っているのかをコツコツ発信していきたいと思っています。社長も上司も「想い」を重視し、目の前の数字にとらわれず長い目で見守ってくれているんです。これからもブレることなく、着実に、私自身が感じるハウジング重兵衛の魅力を伝えていきたいですね。