筑波大学卒業。2014年にハウジング重兵衛へ新卒入社。営業職として7年間従事した後に設計部門へ異動。建築トレンドやデザイン、設計関連ソフトなどを一から学び直し、新築住宅の自由設計や新築パッケージプラン「ジュークボックス」の商品企画などに携わっている。現在は二級建築士の資格取得を目指して猛勉強中。
設計 小松崎 愛KOMATUZAKI AI
弱音を吐けずにいた私に、みんなが手を差し伸べてくれた
「人と深く関わる仕事がしたい」と思っていた私は、お客さまと長くお付き合いのできる住まいの領域に興味を持ち、営業職としてハウジング重兵衛に入社しました。それから丸7年、営業として働いていたのですが、思うように成果が出ず悩んでいた時期も……。当時の私は弱音を吐くべきではないと思い込み、周囲になかなか悩みを打ち明けられずにいました。そんな私に対して、社長や上司をはじめ周囲のみんなが手を差し伸べてくれたんです。私の悩みを聞き、全力でアドバイスをしてくれて、「設計の仕事に挑戦する」という新しいチャンスをもらいました。
一人ひとりの意思を尊重し、やりたいことを応援する風土は、ハウジング重兵衛の大きな特徴だと思います。月1回開かれる全体会議でも数字や売上の確認は最低限。みんながどんな気持ちで仕事に向き合っているのかを共有することに時間を割いているんです。私たちは「家族を大切にする」という使命を掲げていて、そのために何をするのかについてもよく会話していますね。社長はよく「利益だけを追い求めても永続的な会社にはなれない」と話していて、それが表面的な言葉だけではなく、本質的な価値観として社内に浸透しているのを感じています。
お客さま目線で「営業出身の設計」ならではの価値を発揮
異動後の私は、新しい環境で貪欲に学んでいきました。営業時代もリフォームコンサルタントとして工事の段取りを経験しましたが、専門知識が必要な設計業務は完全に未経験からのチャレンジ。デザインのセンスが問われますし、近年の建築トレンドを理解することも求められます。機会があればお取り引きのある建材メーカーさんの講習会などに積極的に参加し、知識を吸収していきました。
設計担当に求められるのは、お客さまのニーズを汲み取るヒアリング力と、それを設計プランに反映するプランニング力です。そのため最初にお客さま宅へ訪問する際から営業担当と一緒に動き、以降の打ち合わせにも同席して深くコミュニケーションを取っていきます。実施図面を作る際は会社全体で統一している住宅プレゼン用ソフト「ALTA」を使用。建物の外観や内装を絵で表現するパースのほか、建築後のシミュレーション動画も見ていただけるようになりました。お客さまの目線で不安や疑問に感じることをイメージしながら、営業担当が提案しやすいように動けるのは、「営業出身の設計」である私ならではの価値なのかもしれません。
学びを応援してくれる環境で、働きながら資格取得に挑戦
設計は裏方の仕事ではなく、お客さまとのやり取りにおいても大きな責任を担っています。たとえばリフォームのプランを立てる際にお客さまから「6畳の部屋を一つ増築したい」というご要望をいただいても、既存の建物の構造や容積率などの問題で実現できないこともあるんです。法令を遵守することはもちろん、将来的に危険が予測される場合にも、お客さまのために不可能なことは初期段階ではっきりと言わなければいけません。世の中には目先の利益を優先して無理をする会社もあるかもしれませんが、お客さま本位のハウジング重兵衛の判断基準はぶれません。
今後はより大きな責任を担えるよう、私は今、二級建築士の資格取得を目指しています。資格取得までのハードルは決して低くはなく、毎週の定休日に学校へ通い、それ以外の日も終業後に勉強に打ち込んでいます。資格取得費用をサポートしてくれる会社の制度が大きな励みになりました。晴れて二級建築士となれば、家を建てる際の建築確認や各種申請も私の名前で進めることになります。お客さまからの信頼感も高まるはず。もちろん資格取得がゴールではありません。さらに高いレベルの仕事ができるよう、学び続けていきたいと思っています。
想像していなかった未来、広がり続けるキャリアイメージ
新築住宅の分野では、ゼロからプランを練り上げていく自由設計に加えて、お客さまが選びやすいようにパッケージプランも展開しています。私はこの新商品の企画にも携わることができました。営業として悩んでいた当時は、自分が新しい家づくりを企画したり、二級建築士を目指したりしている未来なんて想像もしていませんでしたね。今後も時代の変化に合わせて、環境性能や住み心地にこだわった住宅の企画に参加していきたいと考えています。こうしたキャリアイメージが描けるのも、前例にとらわれないハウジング重兵衛の設計部門ならではだと感じます。
そして何より、これからもお客さまの思いを汲み取り、プロとして形にしていく喜びを大切にしたいですね。目指しているのは外観の素晴らしさだけではなく、「住んでみてこそ分かる設計の妙」を発揮していくこと。お客さまがその人生で大切にしていることをしっかりと受け止め、生涯にわたって支えられる場所を生み出していきたいです。そうやって私がキャリアを積み重ねていくことが、苦しい時期に支えてくれた仲間への恩返しにもなると信じています。